日産 パオ エンジン不調&ボディ腐食修理 初ご来店のi様

エンジン不調で初入庫のパオ。
オーナーのi様はPAOが大好きのようで他県の有名な専門店さんでご購入されました。

さすが専門店が販売する車両というだけあって内外装はとてもきれいにリペアされています。

納車後、走行に違和感がありDラーに持ち込むも
大変不快な対応をされたようです。(汗
Dラーさんは旧車やカスタム車を嫌う風潮がいまだに強く残っていますね。

そんな中、メンテナンスを依頼できる整備工場をお探しのところ、当店で別のパオ(s様車両)が入庫しているのを発見し勇気を出してご来店くださいました!

i様 初めてご来店、本当にありがとうございます!当店のような個人店に入店することはとても勇気が要りますよね。ご期待に応えられるよう全力で対応させていただきます(^^)

エンジンオイル漏れや消耗品の劣化が見られますがそのくらいではびっくりはしませんよ。それよりもボディの腐食がひどい。外観は全塗装でキレイに見えますが新車から約30年の月日の経年劣化は顕著に現れています。

エンジンやATミッション、ブレーキや足回りはなんとでもなります。ですが、誤魔化しようにもどうにもならないのが「ボディ」です。ボディだけはどうしようもありません。

まずはリフトアップして下からボディを確認してみます。↓画像はオイルパンを外した状態です。

オーナー様に状況をお伝えしましたらすぐに修理のご依頼をいただけましたので早速、現状把握点検(←重要)をしてからエンジンを降ろします。

ボディのパネルは通常、鉄のパネルで造られています。鉄は必ずサビます。もちろん新車の生産時にはサビの発生を抑えるように材質や塗装に特殊工法が施されていますが、「経年劣化や使用環境」中古車での場合には展示されていた環境や月日などが影響しサビが発生、進行していきます。

もしも修理せずそのまま乗り続けると腐食はさらに進行し修理費用は膨らみ維持が困難となってしまうことも考えられます。

ボディとエンジン&ATミッションを切り離してボディ側の状況を再度確認します。
フロントパネル溶接部 サビの腐食は鉄板をさばいてしまいます。
ひどいです。エンジンを降ろさない限りしっかり直すことはできません。
ここはごまかしてはダメなとこです。

なので当店提携の板金・塗装業者「㈱カードクターアンディ」に相談。早速打ち合わせをします。

現状を報告し早速ボディのみ移動。

当店のフルフラット積載車「エルフ号」に載せて出発。

エンジンとATミッションはこのまま自社で修理を進めます。

下ろしたエンジンとATミッション。こちらも経年を感じさせる状況です。
エンジン型式はMA10.当時の「マーチ」と同じです。オイル漏れとクーリングシステムの状況確認。

整備記録簿なしのため前オーナーの所有時の整備状況がわからないですし販売時にどこまで整備されてるかをこの機会に確認しておきます。

RL3F01Aノ3速のオートマチックミッション。
こちらもいずれは要オーバーホールでしょう。試運転では異常な動きはありませんので今回はメンテナンスとオイル漏れ修理です。ATシフトポイントを司るポジションスイッチの不調でたまにエンジン始動できないことがありました。これも要修理です。

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